江戸川乱歩の小説1

あいちゃ

2013年03月20日 02:39




江戸川乱歩といえば、横溝正史とともに称される
日本のミステリー界の先駆者であり、二大巨匠ですよね。

日本を代表する名探偵は? と聞かれれば、
誰が何といっても、 明智小五郎と金田一耕助!
ベスト10を選べば、ワンツーフィニッシュ間違いなし。

ところが、アガサ・クリスティは大好きだったあたしですが、
このお二人は、最初はパス^^; しとりました。
というのは、このお二人の作品は怖いんです~><。。

ただ、細かくいえば怖さが違います。
横溝正史は、社会の異常な因習を源とする恐怖ですが、
江戸川乱歩は、人間の異常心理を源とする恐怖ですね。

それから、ミステリーのタイプが違うように思われます。
横溝正史は、エラリークイーンのような
読者と作者が知恵比べする、
完全手掛かり提供型の本格推理小説を目指してますが、
江戸川乱歩は、ヴァンダインのように、
(あっ、乱歩さんはヴァンダインはお好きじゃなかったかも
しれないので、怒られちゃうかしら? ^^;)
作者の手の内で物語が進行するけど、
とにかく読者をはらはらわくわくさせることを主眼とした
劇場型ミステリーエンタテイメントを目指している気がします。

こんな、あたしの『二大巨匠の食わず嫌い』でしたが、
まず読めるようになったのが、横溝正史でした。
当時、「犬神家の一族」や「八墓村」などは怖すぎで、
誰が読んでやるかよ~、と思っていましたが、
「獄門島」を、日本一難解な推理小説だとのCFに引かれて、
最初に読んでみたら、怖さも文章だとまだマイルドで
(映像だと怖さはやばいっすよね~^^)
そのトリックはすっごく面白かったので(感動もん@@。。)
このあと、「八墓村」もどうにか読むことができました。

それでも、江戸川乱歩となると読む気がしなかったんです。
だって、乱歩の怖さって、キモ・グロですよね^^;
まだ読んでませんが、ストーリーが有名な「人間椅子」という短編。
読まず嫌いとはいえども、やっぱりパス^^; ってなりませんか?
本格推理で楽しみたいのに、乱歩の小説はスリラーっぽくて、
しかも――、 とびきりグロ~い><。

ところがところが……、
とあるきっかけで、このたびあたしは乱歩のある小説を
手にして読むことになったんです。
したら、これが……、
すっごく面白かったよー! なにこれー@@。。
感動の雨嵐じゃー><。

その小説は、「 孤島の鬼 」 という長編でした。
詳細は次回に引っ張ります! ^^;




江戸川乱歩