あいちゃ
2009年03月03日
22:54
「仰げば尊し」の歌詞を考察しましょうコーナー第4弾。
まずは、メロディが楽しめるHPをいくつか紹介しますね。
山の音楽 Reinmusik
世界の民謡・童謡 聖福寺HP
さてさて、前回の記事で問題となっている、
「仰げば尊し」は教師崇拝の曲である、という意見です。
1番の歌詞の中の、「我が師の恩」、
2番の歌詞の中の、「日頃の恩」、 と恩が続いています。
恩は目上の人から受ける行為ですから、
やはり教師からの恩であると考えるのが自然です。
特に1番は「我が師の恩」ですから、
間違いなく先生への恩ですね。
ただ、2番の恩は、「互いに睦し」という言葉が前にあります。
「睦む」は仲間同士で分け隔てなく仲良くすることです。
つまり、1番の恩は先生への恩であり、
2番の恩は同僚への恩であると考えられます。
一方的な教師崇拝の歌というよりも、
先生や同僚への恩を忘れないように、
というメッセージの歌ではないのでしょうか
2番の歌詞の 「身を立て 名をあげ やよ 励めよ」
と語っている人物は、おそらく先生です。
同僚同士でいうことも可能性としてはありますが・・・。
(あるいは、天からの声?^^;)
でも、この語り手が教師であっても、
それで教師崇拝にはつながらないように思えます。
やはり、別れがメッセージの歌であっても、
この2番第3行の歌詞は矛盾しないからです。
3番の第2行の歌詞は、生徒個人の努力を称えているし、
3番の第3行の歌詞は、
生徒が教師に対して抱く回想というよりも、
学校(先生、生徒、校舎など)に対する回想と
考えるほうが自然です。
さあ、1番から3番まで、共通の歌詞の第4行、
「今こそ 別れめ いざ さらば」 ですが、
これは誰が誰に向かって言っているのでしょうか?
(ここが、この問題を解決する重要な鍵だと思います)
① 生徒が先生に向かって
② 生徒が同僚の生徒に向かって
③ 生徒が学校に向かって
④ 先生が生徒に向かって
みなさんのご意見は?