白眼子

あいちゃ

2010年05月23日 00:48




知人から、山岸凉子(やまぎしりょうこ)さんのコミック本を
紹介されました。

タイトルは、「山岸凉子スペシャルセレクションⅠ、
        わたしの人形は良い人形」  です。

内容は、ホラー、霊、超自然現象系で、
最初はちょっと苦手だなと思って、読み始めたんですが、
なんていうか・・・、独特で、
ホラーだけど、残酷さや気持ち悪さを強調することなく、
人間の性(さが)を追求するのが主題のような作品です。

そんななかの、最後のお話が

  「白眼子(はくがんし)」

という作品で、(2000年に発表されたみたいです)
なんと、漫画なのに150ページを超える大作です!

結論からいうと、これ 傑作 です!!
その内容は、、、
舞台は昭和21年冬の小樽からはじまり、
主人公の少女が大人になって行く姿を描いています。
白眼子とは、人の運命を予知(?)できる盲目の男性です。
うーん、あらすじを書いても実は面白くないんです><。
でも、読むとなんで面白いの?
山岸さんの漫画は普通の(?)タッチで、
絵がきわだってきれいだとか上手いという感じはしません。
きれいな漫画だと逆にこの作品の良さが表現できないかも
しれません。
うわー>< 説明不能じゃ~。

とにかく、読み始めると、
主人公の光子の目を通して、白眼子をとりまく人々の
姿が描写されていきます。
白眼子と同居する加代という女性。
白眼子はいい人なのか、悪い人なのか?
彼らの目的は?
光子の運命は?
謎また謎でわからないことが増えていき、
ホラーというよりは、ミステリーです。
そして、最後は・・・、

これって、本当にフィクション?
なんか、妙に生々しいけど・・・^^;

とにかく、面白いことは間違いなし!
超おすすめですよー><。


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