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2016年10月23日

黒死館殺人事件を読んでみました



 『日本ミステリー界の三大奇書』って、ご存じですか?

  黒死館殺人事件 (1935) 小栗忠太郎
  ドグラ・マグラ   (1935) 夢野久作
  虚無への供物  (1964) 中井英夫

の三作です。

 昔、虚無への供物は、勧められて読んだことがあるんですが、
内容は、実のところ、あんまり覚えていません^^;
 なんか、肩透かしを食らったような記憶がありますけど、、、

 そして、今回は、小栗忠太郎の大作、

  『 黒死館殺人事件 』

 に挑戦してみました~。

 たかが小説を読むのに、挑戦とは大げさですけど、
黒死館殺人事件の場合は、まさに挑戦の一言がピッタシです。

 というのも、本屋で文庫本を手にすると分かりますが、
文章が文語体で書かれていて、しかも漢字とルビが多く、
読むのがとてもつらそうな印象を、まず受けることでしょう。
実際に読んでみると、、、
ペダントリーも半端なくて、もう、何が何だか……^^;

 でも、そんな中、、、
河出文庫の 『黒死館殺人事件』 を見つけまして、
他社の版と違って、文章が口語体に訳されているので、
どうにか買ってみようという気になりました。

 内容は、すご過ぎです@@。。
館、殺人鬼の末裔、黒死病、過去の変死事件、
門外不出の四人の外国人、噴水、鎧、等身大人形、
魔道書、栄光の手、罪人の脂肪から作った蝋燭、
降霊術、レモナーデ、開けずの間、
水精、風精、火精、地精、ファウスト、
車椅子の老人、遺言書、鐘鳴器、吊具足、鍵、
裏庭、墓地、図書室、薬物室、大階段、温室、
暗号、火術弩、虹、渡り鳥、ハートのキング、
紋章、黄玉、紅玉、乾板、
 とにかく、面白い言葉がとりとめなく出てきます。

 でも、文章はとても難解極まりなくて、
しかも、状況説明はささっと書かれていて、
内容がよく分からん・・・^^;
お口直しに、膨大なペダントリーのあめあられ。
 とにかく圧倒されるのみです。
 あたしの場合は読むのにまず3か月かかりました。
それでも、理解できた内容は3割程度。難解過ぎです。

 でもご安心を・・・。
なんと、黒死館殺人事件の漫画版、が出ているのです!

 漫画版を読むと、なるほど、なるほど~。
壮大なストーリーが分かってきます。
 そして、漫画版を読んでから、もう一回、
文庫本を読んでみました。(さらに2週間^^;)

 ようやく、8割程度内容が理解できた感があります。
 そして、結論は、面白過ぎなんです~><。。

 賛否両論あると思いますが、
一見の価値ありという観点では、
異論を唱える人はいないでしょう。

 ミステリーを語るうえで避けては通れない金字塔。
 みなさんも、ぜひご一読を……^^。

 (次は、読んだ途端に精神異常を来たすといわれる、
      『ドグラ・マグラ』 か……^^;)



   


Posted by あいちゃ at 22:22Comments(0)小説

2016年10月10日

ずっと行きたかったところ

3連休の最終日、天気は晴れるはず。
最新作『毒入りカップ麺事件』も無事に書き終えたし、
どっかに行きたい日和ですねえ。

そして、あたしにはずっと行きたかった場所があるんです!
ここ2年間、行きたいんだけど、暇もなし?
というか、わざわざ行くか? って感じで、
行くに行けなかった、その場所とは……、

 名鉄電車の『犬山遊園駅』にあるのです。

近いようで遠い場所ですけど、今日、意を決して、
行ってきましたよ~。 感激><。 っす。

目的地は、犬山遊園駅から徒歩で20分ほどにある、
 「 犬山国際ユースホステル 」です。

なんでそこなの? そうですよね。実はここは、
以前に書いた小説、『小倉百人一首殺人事件』の舞台です。
カルタ大会が開催された会場での殺人事件。
当時、ネットでそんな会場を適当に検索してみて、
ここがいいやと決めた場所が、
犬山国際ユースホステルでした。

おめー、現場に行っていないのに、小説にしたのかよー?
あれ~、ごめんなさい><。
正直に白状しますと、実はそうなんです。
でもでも、実際に行ってから書くって、
現実問題として、作品毎回となると難しいですよね。

というわけで、小倉百人一首殺人事件は、
ネット検索と想像の世界で書かせていただきました。
だから、ずっと気になっていたんですよねえ。
小説の中の世界と、現実の世界が全然違ってやしないかと?

では、結果はどうだったのでしょうか。見てみましょう。




第2章の序盤で紹介した、日本ラインの渓谷です。
とても、きれいでしたよ^^




第16章で、藤原君と淡路君がタクシーから降りた
モンキーパークの敷地内の道路です。
真夜中だと、車はいないと思いますけど、
歩道は草がぼうぼうで、無きに等しいものでした。




いよいよ会場のユースホステルへの小道です。
あっ、でも、ここは急坂で滑りやすくて危険でした^^;
少し遠回りの舗装道路がお勧めです。




ついに到着。おー、まさにイメージ通りです。
小説の描写にマッチしていました。よかったー v(^^)v




右手奥の方にわずかに見えている場所が、
殺人現場として書かせていただいた部屋です。
(1階と2階のそれぞれ)
ベランダはなくて、小説に適合してくれています。
三日月錠なのかどうかは、中へは入っていないので、
(宿泊客ではありませんからねえ^^;)
確認はできませんでしたけど、イメージ通りです!




その後、近くにある
 「犬山城」 へ行ってきました。
思ったより、とってもいいところでしたよ。びっくりです。




おつぎの目的地は、
小説第13章で登場した事件の鍵を握るカラオケ店です。
(そこまで行くか? ^^;)
各務原市内の名古屋鉄道の駅で、ぶらぶら歩いていると
見つかるカラオケ店で、これも小説と矛盾していません。
ただ、、、、
この駅の近辺に居酒屋はなかったかな・・・^^;


ということで、思ったよりも現場は小説どおりになっていて、
大変だったけど、とても満足のいく調査結果でした。

そういえば、「あざみ邸の三姉妹」のときの上野村にも、
小説を書いた後で、現地に出向いたあたしでした。
(あん時も大変な旅だったんよね~><)

それじゃあ、次回の目標は、いよいよ
「九階建てのマンション」の舞台となった、
中国の上海市にある、
常熟路(チャンシュルー)駅ですかねえ?
(無理か・・・^^;)



  


Posted by あいちゃ at 21:35Comments(0)リアル

2016年10月07日

解決編公開します



如月恭助シリーズ第5弾のミステリー

『 毒入りカップ麺事件 』 

の解決編をいよいよ公開いたしま~す。

10月8日(土曜日)の午後7時に、
公開するための時限爆弾をセットしました。

どうぞ、お楽しみに^^




  


Posted by あいちゃ at 19:31Comments(0)小説