
2010年02月17日
作家・東野圭吾さん12

東野圭吾さんの小説にはまっているあたし。
「眠りの森」と「どちらかが彼女を殺した」の
2作品を読み終えました。
まずは「眠りの森から」
*例のごとくネタばらしはしないように気をつけます。
「眠りの森」は刑事加賀恭一郎さんが登場する作品で、
「卒業」につづく加賀シリーズの第2弾のようです。
「卒業」ではまだ、学生で素人探偵だった加賀が、
この作品では、ばりばりの若手刑事になって、
するどい推理をみせてくれます。(まるで、別人です^^;)
舞台は高柳バレエ団の中で起こる連続殺人事件で、
バレエ団という特殊世界の中の、異様な人間関係が
醍醐味です。
某有名古典推理小説の殺害手段のトリックが使われています。
東野さん自身が、登場人物に、
こんな方法で人が殺せるのか疑わしいですと語らせておいて、
あっさり、その殺害方法を使っちゃっています^^;
東野さんのミステリーのパターンは、
純粋にパズルを楽しんでもらおうという意図が感じられます。
それゆえに、多少(かなり・・・)、偶然性に頼った殺人もあります。
自分が犯人だったら、こんな偶然を期待しては、
犯行はできないだろうというのも、結構ありみたいですね。
だから、最後の切れ味は圧巻です><。
うわー、パズルがきれいに解けちゃった~、って感じです。
当然、あたしは今回も騙されて感動しちゃってます^^;
さてさて、「眠りの森」に話を戻しますが、
この作品の主人公?である浅岡未緒に、
なんと刑事加賀恭一郎が恋してしまうという、
ミステリーらしからぬ設定が面白いです。
さあ、加賀さんの想いは最後に遂げられるのでしょうか?
わくわく^^
後味もよかったです。
「卒業」のときには、『言う』と書いていたのが、
「眠りの森」では『いう』になっていました。
漢字表現が東野さんという偉大な作家の中でも
起こっているということがよくわかります。