
2011年11月13日
カウントアップ秘境駅5

東北地方の2大都市である仙台市と山形市を結ぶ路線
JR東日本の仙山(せんざん)線の中に、
「八ツ森(やつもり)駅」という駅があります。
実はこの駅は、知る人ぞ知る超秘境駅です。
場所は宮城県と山形県のほぼ県境の宮城県側。
政令指定都市の仙台市青葉区に属していて^^;
仙台の中心地から車でも一時間ほどで行けるそうです。
そして、秘境駅のランキングはなんと第5位!
しかし、その姿はミステリーのベールに包まれています。
「八ツ森駅」の謎を語るには、
その前後の五駅を調べる必要があります。
仙台から山形に向かって、順番に
西仙台ハイランド駅
作並駅(さくなみ)
八ツ森駅(やつもり)
奥新川駅(おくにっかわ)
面白山高原駅(おもしろやまこうげん)
が八ツ森駅の前後五駅です。いずれも個性的な駅で、
西仙台ハイランド駅…秘境駅第169位
西仙台ハイランドというレジャー施設への最寄駅として、
設置されたものの、施設まで3キロの距離があり、
期待されたほどの利用客がなくて、
ついに列車の停まらない臨時駅となってしまいました。
八ツ森駅と同様、今後列車が停まる予定はないそうです。
作並駅…作並温泉街の最寄駅。紅葉が綺麗だそうです^^
奥新川駅…秘境駅第156位
宮城県側の県境にある駅で、
広瀬川上流の渓谷巡りのハイキングコースがあります。
周辺の民家は2軒ほど。キャンプ場あり。
面白山高原駅…秘境駅第141位
山形県側の県境にある駅で、
駅の東のトンネルに入るとすぐに宮城県。
スキー場のための駅らしく、
夏は登山やハイキングコースなどの、観光が目的の駅。
なんといっても、駅名がユニークでいいですよね~^^
周辺に民家はない……?^^;
さてさて、いよいよ、問題の八ツ森駅です。
西仙台ハイランド駅と同じく、乗客数が少なすぎて、
今や、列車がすべて通過してしまう臨時駅です。
未来永劫列車は停まらないだろうといわれてます@@。
だから、列車では行くことができない駅です。
というより、いつ廃止されてもおかしくない駅です。
(なくさないで~><)
でもさ、なんで八ツ森駅だけランクが高い(第5位)の?
電車ではいけない駅だったら、西仙台ハイランド駅も
そうだし、秘境度といえば、地図を見る限り、
奥新川駅の方が田舎じゃん?と思っちゃいます。
まず、西仙台ハイランド駅との比較ですが、
西仙台ハイランド駅は国道48号線沿いにある駅で、
大通りに面していますが、
八ツ森駅は、そこから細い道に入って、
最後は砂利道の果てにあります。
(田舎度で八ツ森駅に軍配^^;)
それから、奥新川駅と八ツ森駅の対決ですが、
駅周辺の民家は、奥新川駅は2軒、八ツ森駅は無し。
山奥度では、奥新川の方が深いです。
しかし、決定的な違いは、
奥新川はハイキングコースが東西両方に伸びています。
そして、東へ向かうコースの終点が、実は八ツ森駅。
つまり、ハイキングコースやキャンプ場としては、
奥新川駅は拠点であり、八ツ森駅は端っこなのです。
当然、利用する乗客も奥新川駅の方が多くなります。
ただでさえ、利用客が少ない駅ですから、
少しずつ停車する列車数が減らされていき、
ついに八ツ森駅には列車は停まらなくなった……。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、
廃駅への道をたどっていた八ツ森駅が、
秘境駅ランキング5位に指名されたのです!
確かに、列車で行くのは不可能だし、
駅周辺に民家はないし、秘境だし、ってことで、
5位も当然?ですが、おかげで秘境駅愛好家に知れ渡り、
仙山線の八ツ森駅は、一気に有名になってしまいました。
廃駅にしない方が、仙山線の宣伝にもなるんよね^^
高台にある駅へ通じる階段が印象的な八ツ森駅。
未来永劫、存続してもらいたいパワースポットです!
では、八ツ森駅が一瞬だけ拝める動画を2本どうぞ。
(夏編と冬編です^^;)
前面展望 奥新川⇒作並
奥新川→作並 Front view