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2013年03月21日

江戸川乱歩の小説2

江戸川乱歩の小説2

日本ミステリー界の先駆者である江戸川乱歩。
巨匠であることは知っていましたが、独特な個性の強さ^^;ゆえ、
あたしにとっては、まだ読んだことのない作家の一人でした。
でも、ふと「孤島の鬼」という小説を読んでみたら、
これがすっごく面白くて、めちゃくちゃ感動してしまいましたので
ここで紹介させていただきます。

江戸川乱歩といえば、「エロ・グロ・猟奇・残虐趣味」を得意と
する作家だと、Wikipediaには評価されています。
「孤島の鬼」は1929年から執筆された作品で、
乱歩としては初期から中期に変化する時期の作品のようです。
名探偵明智小五郎は登場しません。

じゃあ、なにが面白いのか?
序文から、主人公はまだ若いのに髪の毛が真っ白になっている、
とはじまり、理由は世にも恐ろしい体験をしたから、となってます。

こんな出だしをされれば、読み手は興味は惹かれますけど、
大抵は、結末まで進むと、失望させられることが多いですよね。
最近の作品は、出だしだけ一生懸命で、読ませちゃえば勝ち、
などという傾向がちょっとはびこっているような気がしますけど、
果たして、乱歩の「孤島の鬼」もしかりなのでしょうか?

ちがいまーす^^ 本当に怖いんです><。。
読んでみてください。
それだけじゃありません。
同性愛が作品のバックグラウンドのテーマになっていて、
序盤は2つの殺人事件が起こります!
一つは日本の長屋で起こった密室殺人、
もう一つは多数の目撃者の中で実行された不可能犯罪です。
しかも、見事なトリックと意外な犯人、ということで
これだけでも十分楽しめる小説なんです。

でも、でも、それだけじゃありません。
その犯行の動機を調べていくと、
世にも恐ろしい邪悪と想像を絶する恐ろしい事実!
不気味な孤島の不気味なお屋敷、
蔵、魔の淵、謎の呪文、鍾乳洞、エトセトラ……。

なんじゃーこれ><。キモアイテムのオンパレードやん@@。

しかも、そのすべてが緻密なパズルのごとく組み込まれ、
耽美的な文章にも魅せられて、一気に読めちゃいます。

すげー、最初から最後までスリルとわくわくの連続~!
エログロも盛り込まれて、怖いけど、とっても知的なのよね~。
(なんじゃ、知的なエログロって^^;)

まあ、とにかく読んでみてください。
至高のエンタテイメント「孤島の鬼」は、角川ホラー文庫の
江戸川乱歩ベストセレクション⑦ から販売されてますよ。



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Posted by あいちゃ at 10:58│Comments(2)江戸川乱歩
Comments
わかります!
自分も姉が借りてきた乱歩を中学生の時に読んで、
今でも好きな作家です

冷たい美しさみたいな物が
独特の表現でありますよね。
あの世界観に魅了されてしまいました。

乱歩の名前を見つけて思わずコメントしてしましたw
Posted by 乱歩ファン at 2013年03月21日 13:26
コメントありがとうございます。
本当に食わず嫌いでした。
おっしゃる通り、世界観がすごいですよね。
もっと他の作品も読んでみるつもりです^^。
Posted by あいちゃ at 2013年03月21日 14:35
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