2015年01月14日
如月恭助シリーズ1

今回の 『宗谷本線秘境駅殺人事件』 が第3弾となり、
いよいよシリーズとして安定してきた感のある
如月恭助シリーズについて、こぼれ話を書こうと思います。
これはミステリーシリーズとして、書き始めたものですが、
最初は、そろそろミステリーを書かなきゃね、って感じで、
いまひとつ乗りが悪かったように覚えています。
とにかく最初の作品である 『白銀の密室』 を書くにあたり、
探偵をどうゆう人物にしようかで、当然のごとく悩みます。
最初は美少女を探偵にしようということで、
瑠璃垣青葉ちゃんを考えました。
まずは、名前からということで、
ネットの苗字辞典を検索して、
なにかかっこいい名前はと探していると、
「瑠璃垣(るりがき)」が見つかり、
ああ、響きもいいし、これいいかも……。
瑠璃垣なので、名前はすぐに「青葉」が浮かびました。
「瑠璃垣青葉」 バランスもよく響きもいいし、
探偵は決まりー! と話は進むのですが、
「白銀の密室」は、まず書く前に、
メイントリックを決めてから、書き始めました。
いわゆる、密室トリックですね。
やっぱり、最初のミステリーは、密室で書きたいよね^^
でも、この密室トリック、正直言って、並でちゃちいですよね^^;
これじゃあ、しょぼすぎるわ(どうしましょ><。)
かといって、気の利いたトリックも浮かばんし……。
小説家になろう、などで
他のみなさんが公開されているミステリーだと
すごいトリックが目白押し。
こんな中では、埋もれてしまひますよね~。
でも、あたしがそんな気の利いたトリックが閃くわけもなく、
それに、尊敬する作家のクリスティも、とあるあとがきで
独創的なトリック創作の面では、
クリスティは、後輩のカーやクイーンに引けを取っているが、
トリックの複合と文章の筆力で、
他の作家にはまねできない、独創的な作品を書いている。
と評価されているのを見て、
そうよ。あたしの生きる道はここだわ!
と、トリックがちゃちくても、文章をなんとかして、
面白くすれば、なんとかなるんじゃない?
と、今思うと、ずいぶん怖いもの知らずで書き上げたのが、
「白銀の密室」です。
メイントリックを生かすためには、
被害者である美原詩織という人物像を
きちんと書かなければなりません。
ところが、困ったことに、
美原詩織と瑠璃垣青葉のキャラが、
(当然ですが、どちらも美人なので)
かぶっちゃうんですよね~><。
気がつくと、美原詩織の人物像を必死で書いている内に、
瑠璃垣青葉の性格が、漠然となっていました。
さあ、なんとかしなきゃ、って感じですが、
あたしの筆力ではどうにもできない><。
さあ、困った^^;
かくなるうえは、瑠璃垣青葉には探偵を降りてもらって、
別な人物を創作しなければいけない。
それじゃあ、探偵は男の子よね。
さりげなく、事件に巻き込まれるために、
青葉は詩織と親戚関係に、
そして、探偵の男の子は、青葉のBFにしましょう、
と、ここまではすんなり決まります。
ああ、それから、男の子を警官の息子にしておけば、
さらに事件に巻き込まれやすくできるし、
そうしましょう、そうしましょう。
(尊敬すべきエラリークイーン氏を見習って^^)
じゃあ、男の子の名前はどうしましょう?
またもや、人名事典を検索。
適当に、「如月(きさらぎ)」……。
まあ、可もなく不可もなくって感じかな?
じゃあ、名前は?
色々、考えたあげく、
「恭助(きょうすけ)」、
響きはまあまあ? 名前はちょっとありふれているかな?
でもまあ、イニシャルも K. K. でいい感じだし、
まあ、だめならだめで、別なシリーズにすればいいし、
なんて、気楽に名前は決まっちゃいました。
でも、あとで……、
「如月 恭助」 って、
書いている時には気がつかなかったけれど、
尊敬すべき、かの有名なあのお方、
「金田一 耕介」 大先生とよく似た名前になっています^^;
といって、今さら書き直せないしー><、
あたしとしては、それが今でも、このシリーズの心残りなんですね。
でも、頭の中に人命が無意識に入り込んでるって
あたしの場合はよくあるみたいで、
たとえば、今回の「宗谷本線秘境駅殺人事件」の
登場人物のひとりである、「又村直樹」さんも、
非常によく似たお名前の芸能人がいらっしゃいました。
(ごめんなさい、ちっとも気がつきませんでした)
でも、いまさら修正不能なんですよね~><。
こんな感じで、いくらでもネタがありそうな、
如月恭助シリーズ裏話。
少しずつ、紹介していきますね。
Posted by あいちゃ at 21:58│Comments(0)
│小説