2015年01月24日
如月恭助シリーズ3

あたしが書いた自作小説のミステリーシリーズである、
如月恭助シリーズのプチエピソードを紹介しています。
今回は、第2作目の
『 白雪邸殺人事件 』 です。
絶海の孤島に集められた7人の間で起こった
不可解な殺人事件。
招待主は定刻になっても姿を見せず、
集まった人物はいずれもひとくせありそうです。
これって、有名なクリスティの
『そして誰もいなくなった』 そのままじゃん!
そうなんですよねえ。
招待客が10人から7人に縮小されているだけです^^;
インディアン人形の代わりに、
7人の小人の陶器人形が用意されています。
それから、殺人事件が発生。
殺されたのは若い医者で、
殺人現場はぶ厚い扉で閉ざされた密室です。
そして、さらにその密室の中には
もう一人の人物が入っていました。
その人物は、殺された医者とテーブルを向かい合って
話をしていたのですが、
突然異様な眠気に襲われたと、
あとになってから証言します。
そして、目が覚めたら、現場に人が大勢いて、
(頑丈な扉は壊されています)
そして、青年医師は殺されていたのです。
密室は完璧ですから、
必然的に、部屋の中で眠らされたと証言する
人物が犯人でなければなりません。
あれ、これって……?
そうです。かの有名なカーター・ディクスンの
『ユダの窓』 といっしょじゃん^^;
ということで、大御所二人の最高傑作の
シチュエーションをまねして作った作品です。
(もちろん、結末は同じではないですよ。念のため)
さあ、ここからは、あたしの創作のストーリーですが、
まず、集まった人物は、
オンラインRPGのプレーヤーで、
仲良しギルドのメンバーです。
ギルドマスターの美人女性の提案で、
お互いに顔を見ず知らずのメンバーが
一同に会して、パーティーを催そうと、
メンバー全員に、招待状が届きます。
呼び出された場所は絶海の孤島にある
不気味なお屋敷、白雪邸。
そして、そこで起こる不可解な連続殺人事件。
この作品はいまでこそ如月恭助シリーズに
なっていますが、実は最初の予定では
恭助君は登場させるつもりはありませんでした。
密室トリックだけは、最初から決めていて、
さあ、犯人は誰にしましょうか? って感じで
小説を書き始めているのが真相なんです^^;
そんな中、犯人候補の一人が、
ちょっとこの人を犯人にしても面白くないよね、
ということで、その人を犯人にするのは
やめたのですが、じゃあ、この人を探偵にしましょう。
だったら、如月恭助君にしても問題ないよね。
とばかりに、急きょその人物を
如月恭助君にしちゃいました。
結果、何が起こったかというと、
その人物のキャラクターが、
そく、恭助君のキャラとなってしまったのです。
結構、個性的だったので、恭助君のキャラが、
ついにそのように決定してしまったのです。
第1作目の『白銀の密室』では、キャラが薄かったので
これって、結構重要な事件だったわけですね^^;
こうして、如月恭助という人物像が、色濃くなったのですが、
あたし的には、このキャラで良かったと思っています。
次作、『宗谷本線秘境駅殺人事件』では、
恭助君が登場する解決編になると、
書くスピードがアップしたんですね。
あのキャラって、結構、書きやすいんです^^
恭助君のキャラが確定した記念すべき作品
『白雪邸殺人事件』 ですが、
どんなエピソードがこの他にあったんでしょうか。
また、次回の記事で報告します。
Posted by あいちゃ at 20:52│Comments(0)
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