2015年01月31日
如月恭助シリーズ4

如月恭助君が活躍するシリーズを紹介しています。
終わってみれば彼のキャラが確立していたシリーズ第2弾の、
『 白雪邸殺人事件 』
を書く際に起こったエピソードを、今回は紹介します。
まず真っ先に困ったのが、
メイントリックが見取り図に依存すること、です。
⇒ 見取り図1階、 見取り図2階
本文でも、部屋の位置関係は一生懸命説明していますが、
やはり、図に勝るインパクトはなし。
でも、この図が公開サイト上では、実は表示が難しいのです。
だから、読者に図がすんなり提示できなくて、
何とかならないかな、と今でも悩んでいます。
困ったことはほかにもいろいろあります。
話の中で、
オフ会は長期休みが取りやすい夏がいいと思い、
季節は夏に設定します。 さらに、
小トリックで、林檎を使おうと思ったわけですが、
・・・・・・
夏に林檎ってあるの? ^^;
これはまじで困ったんですが、
ネットを調べたら冷凍保存した林檎を
夏に出荷している業者があるとのこと。
苦しいけど、これに頼るしかありませんんね^^;
恭助君が卒業した架空の『東洋学園』は、
地元の方なら、ああ、あの名門私立高校ね、と
すぐにモデル校がお分かりかと思いますが、
そのことが、あとから、問題が生じます。
いったい何が問題に・・・・・・・?
実は、その私立高校は男子校なんです。
そして、シリーズ第1弾の白銀の密室で、
瑠璃垣青葉と如月恭助は、
同じ高校に通っている設定だから、
女の子の青葉が東洋学園に通っていることに
なってしまいます。あららら@o@!
まあ、所詮は架空の学園なので、
細かいことは無視することにしましょう^^;
そして、出題編と解決編の途中に
読者への挑戦状を入れるわけですが、
それを入れた後で・・・・・・、
クリンのしゃべりかたを関西弁にすると
伏線が一つ増えて、味わい深くなるわ!、と
あとから閃いて、クリンの会話文を全部
あとになってから修正しちゃいました。あららら^^
登場人物のモネが、翌朝の7時に取った行動は、
別解封じのための苦し紛れの記述となっています。
しかも、読者への挑戦のあとの記述です。
・・・・・・
でもこれは仕方ないんよね><。
さすがに読者への挑戦の前には書けませんよね。
そして、なによりこいつが一番パニくったのですが、
(この先はネタバレになります)
第1の事件で、犯人?の逃走経路が、
・・・・・・・
よく見ると複数あるじゃん? @@
なんで、なんで。
当初の計画ではそんなはずじゃなかったのに^^;
・・・・・・
と、すでにあたしはパニくっています。
仕方ないので、片方の経路を封鎖します。
それがエレベーターが2階に到着すると
必ずポーンと音を出すものであったという、
いかにも苦しい設定だったわけです。
これはさすがに、今考えても苦しいわ><。
しかも、この苦し紛れの応急措置も、
よく考えてみれば処置になっていないのです。
だって、エレベーターが使えなくても、
東の非常口が使えますものね^^;
なんでこんなことになったんじゃあ><
・・・・・・
答え、密室部屋をシド達が破壊している時に、
1階の大広間に誰もいなかったのが、あたしの誤算。
当初の計算では、シド達が2階にいる時に、
誰かが一階に残っていて、大広間にいる予定でした。
そうすれば、犯人?は1階の大広間の前を通れないわけで、
だからこそ、大広間の扉は常に開いている訳で、
話の途中にシドが扉の前を通行する二階堂老人を
確認することで、後の伏線になるわけであって、
いったいなんで計算が狂ったのよ~><。
それは、1階にいるべき人間の、ポチ君またはココさんの
両名をその肝心の時刻に2階に上げてしまったからです。
どーして、そんなことしたんよ?
・・・・・・
まずポチ君ですが、探偵役に昇格したし、
よく考えてみれば、シド氏一人の目撃者では、
密室現場の確認もいいかげんになってしまいそうなので、
急きょポチ君をシド達とともに2階に上げることに
してしまったんです@@。。
さらに、ココさんですが、
そのまま大広間にいてくれればよかったんですが、
この人を眠り薬で眠らせると、
偽の犯人候補にできるじゃない(オーグッドアイディア^^)
と、閃いて?しまったのでごぜえます><。。
・・・・・・
ということで、欲を出したばっかりに、
肝心のトリックが効果薄になっているのに、
どう修正していいのかパニくったあたし、
というのが真相です。ちゃんちゃん。
それ以外の不満は、ポチ君の推理の前座として出てもらった
シド氏の間違いの迷推理が、もう少しましにできなかったかな
と悔やんでいます。あの推理ででしゃばられたら、
ポチ君じゃなくても、みんなこけてしまいますよね^^;
でも気に入っていることもたくさんあるんですよ。
まずたくさんの伏線を仕込めたこと。
解決編の出だしに書いた「シドのメモ」は
けっこう効果的だったのではと思うし、
第2章でシドが発見したアイテムは
あたし的には、お気に入りのトリックです。
それから、犯行現場に香を炊いたトリックは
最高に気に入っています。
解決編のポチ君の推理もよく書けたと思うし、
なによりも推理編の5章が、それぞれの章の終わりで、
衝撃が走るような記述にできたことが、
とても満足しています。
最後の一文のオチも、実はお気に入りなんです^^
ということで、うまくいったり失敗したりと、
浮き沈みの激しい作品でいたが、
まあまあ上出来ねと、結果的には大満足です。
Posted by あいちゃ at 22:03│Comments(0)
│小説