2009年12月06日
作家・東野圭吾さん6

さあさあ、ようやく、待望の、ひっぱりまくった・・・
「白夜行」について、語っちゃいますよー^^
巷では、東野圭吾さんの最高傑作として評されている作品。
あの、東野さんの最高傑作ですよ!
「仮面山荘殺人事件」や「容疑者Xの献身」よりも
面白いんですよ・・・、ね?
いったいどんな作品なんだ・・・?(また、ひっぱってる^^;)
「白夜行」を読むにあたって、真っ先に気になるのが、
分厚い本・・・、つまり、超大作なんです。
実に、854ページ(文庫本)!!
さっそく、読んでみましょう・・・。
ストーリーの最初は、
極めてありきたりの殺人事件から始まります。
そして、その事件が未解決のまま、
ストーリーは第2ステージに展開されていきます。
第2ステージは、
桐原亮司(きりはら りょうじ)と、
唐沢雪穂(からさわ ゆきほ)という、
二人の男女が主役です。
ところが、この二人は、住む世界が違っていて、
同時に同じ場所には現れません。
つまり、亮司がでるお話と、雪穂がでるお話が、
交互に繰り返されていくのです。(変~!)
さらに、解説に書いてあることですが、異常なのが、
作者はこの作品全体を通じて、
亮司と雪穂の思ったことを、一言も記述していないのです!
主人公の気持ちを記述せずして、小説が成立するのか?
主人公の描写は、彼らを取り巻く脇役の視点を通して
語られていくのです。(すごいけど、何が狙いなの・・・?)
そして、この第2ステージは延々と続きます。
最初は10歳だった亮司と雪穂が、30歳になるまでの、
なんと20年間のエピソードが展開されていくんです。
この第2ステージがひたすら長い!
4こま漫画では、起・承・転・結がありますが、
第2ステージは「承」に相当する部分です。
実に、「白夜行」は全854ページの中で、
「起」が、 ~ 82ページまで。
「承」が 83ページから、727ページまで。@@!
「転」が 728ページから、838ページまで。
「結」が 839ページから、854ページまで・・・、です!
やっぱり、東野さんは悪魔です!
854ページの小説が、838ページになっても、
どこに持っていかれるのか、読者はわからないんです。
そして、わずかに15ページの結末・・・
854ページの中の、わずか15ページです!
その、わずかな結末の文章の中で・・・、
読者を満足させる小説なんて・・・、
果たしてありえるんでしょうか?
そんなのあったら、奇跡としかいいようがありません。
賛否両論あると思いますが、
あたしは、この「白夜行」の主人公は、
実は、亮司と雪穂の2人ではなく、
そのうちの一人だったんじゃないかな?と思います。
つまり、もう一人も、他の登場人物と同様に、
”主人公の引き立て役”なんです!
果たして、亮司と雪穂のどちらが
真の主人公なのでしょうか?
それは、838ページまでは、多分わからないですよ!
(すごすぎる><)
あとは、皆さんが、「白夜行」を読んで、考えてみてください。
P.S.
「白夜行」の1シーンをイメージしたスナップ写真を、
苦労して・・・(してないよ~)? 撮影しました。
ちょっと、公開をするかどうかで検討中でしたが、
思い切って次回のっけちゃいま~す(きっぱし断言!)
それでは~^^
Posted by あいちゃ at 15:15│Comments(0)
│作家