
2009年11月27日
作家・東野圭吾さん3

作家・東野圭吾さんの作品を考えるシリーズ第3弾です。
今日のテーマは「容疑者Xの献身」というお話です。
本格ミステリーで、犯人当てというよりも、
犯人の仕組んだトリックを暴くことがテーマになっています。
この作品には二人の天才が登場します。
一人は探偵の物理学者。
そして、もう一人は犯人?の数学者です。
このテーマで東野さんが書けば、
絶対に面白いに決まっているわけですが、
読んでみると・・・
やっぱ、読みやすいですよね~。何ででしょう^^;
例のごとく、本編が終盤の終盤になるまで、
ストーリーは面白く、淡々と、展開していきます。
でも、このままだと普通のミステリーだよね?
だんだん、期待を裏切られるかと心配になってきます。
でも、心配ご無用・・・。最後の最後で、
大トリック、一発!!
あちゃー、やられた~><
今回は、きらりと輝く斬新な一発トリックです!
すごーい・・・。 ボーゼン・・・。
やっぱ、悪魔だ。 この人・・・^^;
ちょっと、残念なのは、
物理学者のガリレオ先生が、数学者の引き立て役に
なってしまって、あんまり天才っぽくなかったことかな?
多分、ひとつの作品に複数の天才を登場させるのって、
難しいんでしょうね。
次回は東野圭吾さんの最高傑作!!
と評される「白夜行」を考えてみます^^