2013年09月21日
ご当地ソング2

地元の観光地で流されるなど、
地元の人々から愛されているご当地ソングを
選び出して紹介するコーナーです。
今回の歌は、
前回の『宗谷岬』の対抗馬といえる、
北海道の岬の歌です。
1960年に俳優森繁久彌さんが歌った名曲、
『 知床旅情 』 ~ ^^
その後、歌手の加藤登紀子さん(紅の豚のジーナさんです)
がカバーしたのが大ヒットして、一躍有名になりました。
まずは、聞いてみてください。
⇒ 知床旅情 (歌 加藤登紀子)
では、知床旅情の歌詞を見てみましょう。
知床旅情
作詞:森繁久彌 作曲:森繁久彌
知床の岬に はまなすの咲くころ
思い出しておくれ 俺たちの事を
飲んで騒いで 丘にのぼれば
はるかクナシリに 白夜は明ける
旅の情けか 飲むほどにさまよい
浜に出てみれば 月は照る波の上
今宵こそ君を 抱きしめんと
岩かげに寄れば ピリカが笑う
別れの日は来た ラウスの村にも
君は出てゆく 峠をこえて
忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん
私を泣かすな 白いかもめよ
白いかもめよ
この歌詞にも、いくつかの謎が残されています。
まずは、1番の最後に出てくる「白夜」ですが、
残念ながら北海道では白夜は見ることができないそうです。
(あらら^^;)
それから、宗谷岬の歌詞にもあった二つの共通する言葉!
「はまなす」と「ピリカ」です。
はまなすは、北海道の岬を代表する植物のようです。
だから自然なんですが、
「ピリカ」は、ちょっと意味がわかりません。
というのは、「ピリカ」という言葉は、
アイヌ語で「美しい、良い」という意味なんです。
2番の歌詞の最後で「ピリカが笑う」という言葉が、
意味をなしていませんよね@@?
一説によると、ここでのピリカは、「美人、娘さん」という
意味で使われているとのことです。
「宗谷岬」の時といい、「知床旅情」の時といい、
いずれも 「ピリカ」の用法があたしには納得できませんが、
まあ、名曲だから、いっかな^^ って感じで先に行きます。
ブログ「星の原野から」でさらに歌詞の深い分析がされてます。
「白夜」は、(はくや)と読むのが正しくて、
(びゃくや)は本来は間違いだそうですが、
この歌の影響で地位を得てしまったそうです^^;
後の歌詞で、一部の歌詞が修正されています。
2番の、 「今宵こそ君を」 ⇒ 「君を今宵こそ」
(たぶん、修正後の方が歌いやすいのでしょうね)
3番の、 「羅臼の村にも」 ⇒ 「知床の村にも」
(歌詞自体は歌いにくくなってしまっているけど、
地元の人々に配慮したため、だそうです)
これもかなり有名なエピソードですが、
知床旅情のメロディーは、唱歌「早春賦」と同じです。
森繁久彌さんが作曲するときに、うっかりメロディが
浮んでしまったのかもかも^^;
このように数々の話題を提供した名曲「知床旅情」。
やさしい歌ですが、底知れぬパワーを感じちゃいます。
最後にたくさんの人のカバーの中から、
藤圭子さんの歌う知床旅情を紹介しておわりにしま~す。
⇒ 知床旅情 (歌 藤 圭子)
Posted by あいちゃ at 22:29│Comments(0)
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