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2010年01月11日

作家・東野圭吾さん10



昨年から嵌まりに嵌まっちゃってる作家・東野圭吾さん。
五冊読んで、なんと五冊とも衝撃を受けてしまった><
こんな作家ははじめてです。(この人悪魔だ^^)
そして、第六作目に読んだのが「卒業」です。

この作品は初期のもので、刑事加賀恭一郎シリーズの
第1弾になっています。
どうやら、ガリレオシリーズよりも前に、
東野さんが生み出した探偵さんみたいです。

この加賀恭一郎という人物は、体育会系の青年です。
剣道が全日本級という以外は、普通の人です。
決して、シャーロック・ホームズではありません。

内容は卒業が近づいた大学生の間で起こる
殺人ミステリーです。

東野圭吾さんといえば、超人的な文章の読みやすさと
奈落の底に叩き落されるような、大どんでんがえし><
のお方ですが、

お・・・、
今回の「卒業」は、あの悪魔的な読みやすい文章には
なっていません。ふつうの文章です。
(漢字も「いった」ではなくて「言った」となっています!)
内容もトリック重視のミステリーで、
お茶会で起こった殺人事件は、細かい説明図入りで、
すばらしいトリックが用意されています。
でも、これまでの五作品に比べると、
どんでんがえしの衝撃のすごさは、平易な作品でした。

実は、あたし・・・、少しほっとしました。
というのは、これまでの五つの作品、
「仮面山荘殺人事件」、「容疑者Xの献身」、
「白夜行」、「秘密」、「手紙」は、いずれも悪魔的で
完成度が極めて高い作品群だったので、
感動しながら圧倒されてきたわけですが、
東野圭吾さんといえども、最初から悪魔ではなくて、
普通の人から、徐々に成長されていったんだなと
感じることができたからです。
(あたしら凡人にも、いい小説が書けるかもしでない^^)

とはいっても、さすがにマジシャン・東野圭吾さんの
小説でして、最後にあっといわせてくれる作品でした。
お次は、加賀恭一郎シリーズの第2弾の
「眠りの森」を読んでみることにします。
「眠りの森」では、使用漢字があの・・・
「いった」になっていました。(「言った」ではなくて)
ということは、悪魔的な作品なのでしょうか? ^^  


Posted by あいちゃ at 21:03Comments(0)作家