
2010年06月11日
東野圭吾小説のランキング4

さあさあ、あいちゃが(主観で^^;)選ぶ東野圭吾さんの
小説カウントダウンランキング、残るは三作品ですよ~!
それは・・・、「白夜行」、「手紙」、「容疑者Xの献身」です。
では、この中からまずは、第三位!
さてさて、どれが選ばれるのしょうか? ><
第三位は、「容疑者Xの献身」です!
総合得点47点(①10点、②8点、③9点、④10点、⑤10点)
(注)採点基準は、次の5項目ですよん^^
① 作品全体の印象
② 序盤のインパクト
③ 登場人物のユニークさ
④ 結末のために敷かれた伏線の緻密さとすばらしさ
⑤ 結末の意外性と衝撃度
容疑者Xの献身であたしが思うことは、
純粋な本格推理小説だ!ということです。
それって東野さんの最もお得意とする分野なんですよね?
確かに、東野さんの本格推理小説は今回のエントリーの中にも
「卒業」、「眠りの森」、「仮面山荘殺人事件」、
「どちらかが彼女を殺した」、「悪意」、
そして、「容疑者Xの献身」とたくさんあります。
でも、ちょっと待ってください。
「悪意」のあとに書かれた、「秘密(1998)」
そして「白夜行(1999)」、「手紙(2003)」、「さまよう刃(2004)」
これらはどちらかというと、社会派推理小説ですよね。
つまり、東野さんは「秘密」あたりを境に、作風を変えているんです。
おそらく、東野さんが一番書きたいのは、本格推理ものだと思います。
ただ、東野さんが創作するとても優れたトリックをしても、
黄金時代の本格推理小説(クリスティやクイーンたちの小説)に
対抗できない、(時代が違うので仕方ないことですが)
あるいは、その限界を感じていたのではないでしょうか?
そこで、他の追随を許さない独創性と、表現力を武器に、
社会派推理小説の執筆に方向転換された。
(あたしの主観的な意見ですが^^;)
そうして生まれたのが、「秘密」、「白夜行」、「手紙」、「幻夜(2004)」
という東野さんの代表傑作たちではなかったのでしょうか。
そんな中、2005年に執筆された本格推理小説が、
「容疑者Xの献身」です。
あたしが思うに、東野さんはこの小説のトリックに
よっぽど自信がおありになったのではないでしょうか?
だから、純粋な本格推理小説をまた書いた!
それだけに、この容疑者Xの献身のメイントリックは、
数ある東野さんの傑作の中でも群を抜いたものであり、
結末の意外性においては、まだ残っている2作品を上回っています。
現代小説で、これほど本格推理小説で面白いものは、
今のところ、あたしは他には知りません。(とにかくすごいです!)
では、次回に栄えあるあいちゃ大賞(1位と2位)の発表をしまーす^^