
2009年02月27日
仰げば尊し 考1

卒業の季節がやってきましたね。
卒業式の定番の歌といえば「仰げば尊し」
美しいメロディ、そして、なんといっても森鴎外の「舞姫」を
思わせるような超難解な歌詞・・・^^;
そこで、今回は「仰げば尊し」の歌詞を調べてみまーす。
とはいっても、そんな難解な歌詞を語れるわけもなく、
文献に頼らざるを得ません。
まずは、参考文献を羅列しておきますね^^
Wikipedia 雑学トップ 常識ぽてち
山岸勝栄英語辞書 気になることば
さてさて、ではまず1番の歌詞を見てみましょう。
1. 仰げば 尊し 我が師の恩
教えの庭にも はや 幾年(いくとせ)
思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
今こそ 別れめ いざさらば
雰囲気は何となくわかるんですけどねえ・・・^^;
「仰ぐ」 は顔を上に向けること。
つまり、自分より上の人として扱い、
指導に従うことだそうです。
仰ぎ見ればとても尊いものでした。
私たちの先生のご恩は・・・
第2行は比較的直訳できますね
この学び舎での生活も
早いもので、もう何年も経ってしまいました。
第3行・・・、解説なしでは意味不明です><
思えばいととし・・・
いと+疾し
いと・・・強調語 (いとをかし なんていいますよね)
疾し・・・早いこと
だそうです。つまり第3行を訳してみると、
思い返せば、なんて早く過ぎてしまったのでしょう
ここでの歳月は・・・
最後の行です。
今こそ 別れめ これは古文の係り結び!
「ぞ、なむ、や、か」 ==> 連体形
「こそ」 ==> 已然形 ネットの学校
ということなので、「別れめ」は
別れむ 「む」・・・意思を表す古文の助動詞が
已然形に変化して「め」となっている!そうです。むずい><
つまり、訳すると
さあ、今こそ、別れましょう! では、さようなら。
となるそうです。歌詞の1番でもこれだけ難解な「仰げば尊し」
次回もお楽しみにー^^