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2010年09月05日

奥三河の旅7



奥三河の旅シリーズ。今日は最終回です。
秘境駅第2位の『小和田駅』・・・。
周辺に道路はなく、自動車や二輪車で
行くことはできません。
南北はトンネルに、東西は天竜川と崖に挟まれて、
あるのは歩道が1本だけ。
その歩道沿いに民家が一軒あるだけで、
一番近い集落まで歩道の山道をおよそ1時間?

こんなところになぜ駅があるのでしょうか?
『小和田駅』最大の謎ですが、
HPを調べてみるといろいろ情報が書かれていました。

まずは駅周辺地図をご覧下さい。小和田駅周辺地図
なにか気づきませんか?
川の形が変? そうそう^^

小和田駅の一つ南の駅の『大嵐駅』も見てください。
ここも静岡県側の県道からは閉ざされた駅ですよね。
でも、この駅は愛知県側から橋がかかっていて、
その先には愛知県の旧富山村(2005年に豊根村に併合)
の中心地がありますよね。
この富山村は併合されるまでは、
(離島を除いて)日本一人口の少ない村だったんですよ。
理由は見ていただければおわかりのように、
飯田線の大嵐駅に繋がっているだけで、
愛知県にありながら、
愛知県の市町村から閉ざされた村だったからなんです。
一番近い豊根村に行くにしても、細い峠道を越えなければ
ならないんですから(不便なとこなのね~><)
そして、よくみるとここの天竜川の形も変 です!

なぜなぜ?? @@

先ほどの小和田駅周辺の地図を、天竜川沿いに南下すると、
15キロほど下流にあるものは・・・
   佐久間ダム・・・・・・

そうなんです。
この巨大ダムによって、天竜川の流域面積が異常に大きくなって
いるから、川の形が変なんです!

かつて、富山村には村の中心地区である『河内集落』
あったそうですが、佐久間ダムの建設によって湖底に沈みました。

小和田駅のある小和田地区も、かつては住宅地だったそうです。
しかし、昭和30年の佐久間ダムの建設により、
集落の最上部にあった駅だけが残ってしまい、
あとはみんな水没してしまったそうです。
  参考HP: 飯田線の秘境駅、 小和田駅とは

秘境駅小和田はなぜ存在するのか?
富山村はなぜ日本一人口が少ない村だったのか?
この付近の天竜川はなぜ川面が変な形なのか?
そして、ずっと下流にある巨大な佐久間ダム!
これらの謎が一気に一つに融合されました!

美しい天竜川の川面に秘められた悲しい物語・・・。
今度小和田駅を訪問するようなことがもしあったら、
その背景を考えながら景色を楽しみたいですね。
(おー、上手くまとまったぞー。 ちゃんちゃん^^)

  


Posted by あいちゃ at 21:58Comments(2)秘境駅