
2010年09月11日
作家・東野圭吾さん18

久しぶりに東野圭吾さんの記事です。
「幻夜(げんや)」 読みましたー!
白夜行の第2弾として書かれたという、779頁の超大作!
執筆も東野圭吾さんの黄金期1998年から2004年での作品です。
前回の記事を参照してください。
あの最高峰「白夜行」を超えているのか?
あたしが独断でつけた東野小説のランキングは、
「幻夜」が入る前の暫定順位が、
1位: 白夜行 49点(10点、②9点、③10点、④10点、⑤10点)
2位: 手紙 48点(10点、②10点、③10点、④10点、⑤8点)
3位: 容疑者Xの献身
47点(①10点、②8点、③9点、④10点、⑤10点)
4位: 秘密 46点(①9点、②9点、③9点、④10点、⑤9点)
5位: 仮面山荘殺人事件
45点(①9点、②9点、③9点、④9点、⑤9点)
6位: 悪意 44点(①9点、②9点、③8点、④9点、⑤9点)
7位: むかし僕が死んだ家
43点(①9点、②10点、③8点、④8点、⑤8点)
以下省略、でした。
ちなみに点数の内容は、
総合得点(
① 作品全体の印象
② 序盤のインパクト
③ 登場人物のユニークさ
④ 結末のために敷かれた伏線の緻密さとすばらしさ
⑤ 結末の意外性と衝撃度
)
となっております。
そして、「幻夜」の得点は・・・?
間違いなく上位に食い込んでくる傑作です!
果てして白夜行を越えることができるのくゎー @。@
ひっぱるなー!! はい、ごめんなさーい^^;
「幻夜」の得点は、
総合得点45点(①9点、10点、10点、8点、8点)
あらー、これは「仮面山荘殺人事件」と同点の第5位です!
(ちょっと意外。もっと食い込むと思っていたのにー><)
「幻夜」は白夜行の二人の主人公、雪穂と亮司に対応する
人物として、
新海美冬(しんかいみふゆ)と水原雅也(みずはらまさや)
が出てきます。
白夜行と幻夜は違う小説なので、
これらの四人は全くの別人のはずですが、
唐沢雪穂と新海美冬の二人はとっても共通点があります!
読んでいただければわかりますが。(そこが怖いのよね~)
例えば、スタイルまで含めて絶世の美人。
陶器のように肌理が細かい美しい肌。
人を異様にひきつけるアーモンド形の目。
ロイヤルミルクティーを好む。
やることなすこと全てが順風満帆で、
邪魔になる人物は、何らかの目に合って
彼女たちの前から消えていく。
大成功を収めた青年実業者と結婚する。
などなど。
でも、違う点もあります。
雪穂は本音を語ることなく、何を考えているのか
わからない人物として表現されています。
美冬は雅也の前では本音?(自分の考え)を
はっきりと発言する、雪穂よりもより能動的な
人物として描かれています。
美冬と雅也のやりとりを読んでいると、
雪穂と亮司の間に同じようなやりとりがあったのかな?
と想像させてくれます。
そんな意味でも「幻夜」は楽しむことができます。
そして、途中殺人があったりして、
いよいよ物語りは佳境に入ります。
物語前編を通じて最大の謎について
(内容は本文をご覧下さい)、
その解答が最後に説明されます!
ただ・・・、
答が2通りあって、どっちなんだろう?
そうなんです。答えAと答えBの2つの可能性が
あって、真相がどっちか読者が推理してね、
で終わっています。
「どちらかが彼女を殺した」と同じ終わり方です><。
「どちらかが彼女を殺した」では犯人がわからない
わけですから、大問題なんですけど、
「幻夜」の場合は、答えAでも答えBでも、
まあどちらでも大差はないかな、って感じでした。
うーーーん><、これだけの大作なのに、
序盤、中盤の表現力は最高で、
読者は物語に引き込まれますが、
最後の結末の衝撃が、白夜行と比べると・・・。
という感じでした。
でも「幻夜」は、最後の一文が・・・、超最高です!
おおーー、すげーー、きましたよーー! ><。。
ただ、779頁の超大作が、
最後の最後のたったの一文を盛り上げるために
構成された小説だとすると、壮大だけど、、、
400頁くらいでもいいじゃん^^; って思われます。
ということで、今回の「幻夜」の総合得点は45点でした!
でもでも、実はこの話続きがありました!
やはり、「幻夜」はただものではなかったのです!
最初に読み終わった時にはわからなかった新事実!
「幻夜」の本当の恐ろしさはここからだったのです!
えー、どうなっちゃうの~?
続きは、例のごとく、次回にひっぱる、ひっぱる^^;