2009年03月07日
仰げば尊し 考5

「仰げば尊し」の歌詞の意味を考えようコーナーも、
いよいよ最終回です。(ねたが切れた~><)
ところで、このシリーズ5回のピアノの前で写した
スナップ写真ですが、制服とシェイプは同じであり、
ヘアスタイルとスキンを変えてみました。
でも、5人が別人みたいに写っているのが、
結構気に入っています。(余談ですが^^;)
さてさて、第4回記事の最後に皆さんに問いかけた疑問、
「今こそ 別れめ いざ さらば」
は誰が誰に向かって発言しているのか? ですが、
④の、先生が生徒に向かっての発言は、
1番と3番の歌詞には適応しません!
1番、3番の歌詞の視点は明らかに生徒の視点です。
(2番の歌詞ならば、先生が生徒に向かっての発言であっても
おかしくありませんが・・・)
①の、生徒から先生への発言も、ちょっとおかしいです。
目上の先生に対して、「いざ さらば」と言い切れるでしょうか?
無理だと思います。
ゆえに、1番、3番の「いざ さらば」の発言者は、
生徒であり、相手は同僚かあるいは学校に向かって
ということになります。
2番だけは、先生から生徒への発言である可能性が
ありますが、2番の第1行の歌詞を考えてください。
「互いに 睦し 日頃の恩」
「睦む」の言葉は、
仲間同士で分け隔てなく仲良くすることです。
(今の教師の理想像は、友達みたいな先生
らしいのですが)、昔の理想像の教師が
生徒に向かって、「互いに睦し」という発言は
やっぱり不自然です!
さらに、2行目の
「別るる 後にも やよ 忘るな」
日頃の恩を、別れた後でも、おい、忘れるなよ。
という発言は、いくらなんでも教師側の発言では
ないでしょう。(理想の先生の発言とは思えません)
つまり、2番の第1行、第2行の発言は、
生徒から同僚に向かっての発言だと思います。
それなら、2番の「いざ さらば」も同じく
生徒から同僚への発言です。
「仰げば尊し」のメインメッセージであり、
なにかと問題の核心でもある、2番の第3行の歌詞、
「身を立て 名をあげ やよ 励めよ」
は、第1行と第2行の流れからすると、
生徒から同僚への応援メッセージである
可能性が極めて高いと思います!
でも、ここだけ、恩師の言葉が挿入されていると
いうことも、やや苦しいけどありうるかもしれません。
いずれにしても、「仰げば尊し」の歌詞で、
教師崇拝を助長させる箇所は、結局、
1番の第1行だけということになりませんか?
「仰げば 尊し 我が師の恩」
でも、これも、卒業を迎えた生徒の、
学校への想い出のひとつの場面に過ぎない
発言だと思います。もちろん、第1行の発言者は
生徒です。(「我が師」と言ってますからね)
以上の考察から、
あたしには「仰げば尊し」が教師崇拝のための歌で
あるとは、とても思えません。
それよりも、美しい過去の想い出を懐かしみながら、
仲の良かった友人と、あたらしい旅立ちを
祝福しあう歌であるような気がいたします。
名曲「仰げば尊し」
その複雑で奥深い歌詞の解釈は、
聴く人ひとりひとりで違っていて良いと思います。
皆さんは、いかが感じられましたか?^^
Posted by あいちゃ at 00:27│Comments(2)
│詩
Comments
奥が深い。
名曲じゃないですか^^
卒業式でまた、歌われる様になって欲しいものです。
あいちゃさん、お疲れ様でした^^
名曲じゃないですか^^
卒業式でまた、歌われる様になって欲しいものです。
あいちゃさん、お疲れ様でした^^
Posted by とおり at 2009年03月07日 08:14
またまた、名曲を探して
記事を書いていきたいですね。
ご拝読ありがとうございます^^
記事を書いていきたいですね。
ご拝読ありがとうございます^^
Posted by あいちゃ at 2009年03月07日 20:08