2008年12月28日
Scarborough Fair 考4

遂にScarborough Fairシリーズも第4弾です。のってきましたよ~。
(以前の記事をお読みでない方は、先に読んでおいてくださいね。)
さてさて、第3弾記事のコメント欄での ojiさんの指摘を考えてみます。
(ojiさんって、王子さん?おじさん?おじいさんじゃないですよね^^;
ごめんなさい・・・話をもどします)
ojiさんの指摘は、雀の文章は②の文章が正しくて、
白い頭の雀とは、白頭鷲が象徴のアメリカを皮肉っているのでは?
ということです。
おおおおおお!!!すごく感動しちゃったのはあたしだけでしょうか?
白頭鷲は英語を調べると Bald Eagle です。
それじゃあ、裏歌詞も Bald Sparrow とすればいいじゃないか?
とも思われますが、さすがにそれでは皮肉が直接的で
歌全体のイメージを裏歌詞で壊してしまいますよね。
この裏歌詞はベトナム戦争反戦歌なんだけど、
ぱっと聴いただけではそれがわからないように、
でもよ~く読むと一言一言が戦争を皮肉っているように・・・
と繊細に緻密に書かれていますよね。
そう考えると sparrow on snow-crested brown は確かに
今のアメリカは、偉大なる鳥の王様の白頭鷲ではなくて、
頭が白いちっちゃな雀だよ!ってサイモンが皮肉っているのかも。
そこで、またまた歌詞の訳を訂正いたします。
On the side of a hill in the deep forest green
(深い森の緑に覆われた丘の斜面で)
Tracing of sparrow on snow-crested brown.
(頭だけが白くなっている茶色の雀が追いかけてくる)
Blankets and bedclothes, a child of the mountains
(毛布とパジャマに包まれて、ひとりの山脈の子供は)
Sleeps unaware of the clarion call.
(進軍ラッパの音に気付かずに眠り続ける)
mizukiさんがこの歌詞は nで韻を踏んでいるといってました。
green と brown が韻と色とで揃えているのかもしれません。
(どちらも韻を踏まなければ無くてもいい単語ですよね)
Tracing of sparrow ですから、意味は雀の追跡ですが、
米軍によるホーチミンルートでの北ベトナムゲリラ軍の追跡。
つまりは米軍のベトナム戦争への進行を意味するのかも。
でも、そんな行為は偉大なるアメリカの行為ではなく、
お前らは今は単なる雀に過ぎないんだぞ!という皮肉・・・。
なんか長い考察をして、訳のわからない裏歌詞の意味が、
とくに不可思議な単語の mountains や sparrow が解明されて、
よくわかったような気がします。(超自己満足^^)
あと、わかんないのは the grave の the くらいかな?
mizukiさん、解明して~・・・^^; ちゃんちゃん。
Posted by あいちゃ at 08:54│Comments(4)
│詩
Comments
すごーい、すごーい!!
感動しました!
さすがミステリーの女王あいちゃさん!名推理です!
なるほどベトナム反戦の歌だったんですね。
わたしはスカボロフゥアが英国にあるのと、scarlet battalionsからロンドンの衛兵のようなちょっと古風な兵士をイメージしていました。
雪で覆われた山頂というイメージからも北の国のイメージがあったんです。
でもでも、もう一度歌をよく聞いてみると・・
確かにgroundではなくてbrownに聞こえます。
もしgroundであれば、少々相性が悪くても英語の歌詞は韻を踏ませるのでsnow-crested はgroundの修飾でもおかしくはないのです。
でもbrownであれば、snow-crested がbrownの修飾になるのはとても不自然です。
そうすると、brownはsparrowにかかる形容詞になります。
普通の文章に並べなおすと、a brown sparrow on snow-crested ですね。
ここで鍵となるのがsnow-crestedのハイフンです。
crestは鳥のトサカや頭の上にぴょこんと立ってる羽根です。
もし、snow crestedであれば、その前の単語が鳥ですし、白いトサカの雀というイメージが強くなり、白頭とはイメージしにくくなります。
でもハイフンが着くと、てっぺんに雪をかぶった、というような意味になります。
さらに、その後にbrownを置いて色の対比を強調させています。
ということは、てっぺんに雪をかぶったような白い頭の茶色い雀、となってみごとに白頭鷲のイメージになるではありませんか。
さて、あいちゃさんの仮説を受けてわたしも補足を少々^^
bedclothesは寝具の事を指し、寝巻きなどの衣服は含まないのです。
ベッドでなく、わざわざbedclothesと言ってるのは、着替えもせずに簡単な敷物と毛布だけで疲れ果てて寝ている少年と言うイメージなのかもしれません。
おそらく野宿なのでしょう。
さらに、なぜdeep forest greenにわざわざgreenがついてるんでしょうか。
雪は降っていないんですね!
では、文章を並べなおしてみます。
a child of the mountains(主語)
(who has been)Tracing a sparrow on snow-crested brown(少年のとっていた行動)
Sleeps(動詞)
(with)Blankets and bedclothes(動詞の状態)
unaware of the clarion call(動詞の状態)
On the side of a hill in the deep forest green(少年の寝ている場所)
あいちゃさん、お見事!!
目からうろこです!!
追伸
アジアチックな山・・
この重要なヒントに気がつかなかったーw
感動しました!
さすがミステリーの女王あいちゃさん!名推理です!
なるほどベトナム反戦の歌だったんですね。
わたしはスカボロフゥアが英国にあるのと、scarlet battalionsからロンドンの衛兵のようなちょっと古風な兵士をイメージしていました。
雪で覆われた山頂というイメージからも北の国のイメージがあったんです。
でもでも、もう一度歌をよく聞いてみると・・
確かにgroundではなくてbrownに聞こえます。
もしgroundであれば、少々相性が悪くても英語の歌詞は韻を踏ませるのでsnow-crested はgroundの修飾でもおかしくはないのです。
でもbrownであれば、snow-crested がbrownの修飾になるのはとても不自然です。
そうすると、brownはsparrowにかかる形容詞になります。
普通の文章に並べなおすと、a brown sparrow on snow-crested ですね。
ここで鍵となるのがsnow-crestedのハイフンです。
crestは鳥のトサカや頭の上にぴょこんと立ってる羽根です。
もし、snow crestedであれば、その前の単語が鳥ですし、白いトサカの雀というイメージが強くなり、白頭とはイメージしにくくなります。
でもハイフンが着くと、てっぺんに雪をかぶった、というような意味になります。
さらに、その後にbrownを置いて色の対比を強調させています。
ということは、てっぺんに雪をかぶったような白い頭の茶色い雀、となってみごとに白頭鷲のイメージになるではありませんか。
さて、あいちゃさんの仮説を受けてわたしも補足を少々^^
bedclothesは寝具の事を指し、寝巻きなどの衣服は含まないのです。
ベッドでなく、わざわざbedclothesと言ってるのは、着替えもせずに簡単な敷物と毛布だけで疲れ果てて寝ている少年と言うイメージなのかもしれません。
おそらく野宿なのでしょう。
さらに、なぜdeep forest greenにわざわざgreenがついてるんでしょうか。
雪は降っていないんですね!
では、文章を並べなおしてみます。
a child of the mountains(主語)
(who has been)Tracing a sparrow on snow-crested brown(少年のとっていた行動)
Sleeps(動詞)
(with)Blankets and bedclothes(動詞の状態)
unaware of the clarion call(動詞の状態)
On the side of a hill in the deep forest green(少年の寝ている場所)
あいちゃさん、お見事!!
目からうろこです!!
追伸
アジアチックな山・・
この重要なヒントに気がつかなかったーw
Posted by mizuki at 2008年12月29日 12:05
うわー、こんなにたくさんのコメント!
はじめてです。ありがとうございます^^
追伸で、重要なヒントといわれても、あたし謎かけしてたんじゃなくて、まぢめに尋ねただけですが、まあそれはそれとして^^;
bedclothes はおっしゃるとおりですね。あたし紙辞書を引いたんですけど、「パジャマ」と書いてあるので、ああパジャマですねと訳したんですが、指摘されてみてよく見てみると・・・
「パジャマなどの衣類は含まれない」と書いてありました><
なるほど~。前の文章の続きで with が省略されているんですか!毛布と簡単な敷物に包まって少年は眠っているんですね^^
あと、green はわからないですね。確かに無くてもいい言葉だもんね。
はじめてです。ありがとうございます^^
追伸で、重要なヒントといわれても、あたし謎かけしてたんじゃなくて、まぢめに尋ねただけですが、まあそれはそれとして^^;
bedclothes はおっしゃるとおりですね。あたし紙辞書を引いたんですけど、「パジャマ」と書いてあるので、ああパジャマですねと訳したんですが、指摘されてみてよく見てみると・・・
「パジャマなどの衣類は含まれない」と書いてありました><
なるほど~。前の文章の続きで with が省略されているんですか!毛布と簡単な敷物に包まって少年は眠っているんですね^^
あと、green はわからないですね。確かに無くてもいい言葉だもんね。
Posted by あいちゃ at 2008年12月29日 18:50
補足です^^
webで調べると、ほとんどの和訳は、雪の山の情景になっていますが、雪が降り積もっていればdeep forest greenとは言わないでしょう。
greenと歌ってるのに、雪の上の雀の足跡ではおかしいですよね。
このことからもsnow-crestedは白い頭の茶色い雀、という意味で間違いないという気がします。
深い緑の森・・・牧歌的な描写ではなくて、これはジャングルなのでしょうね。
ちょっと言葉足らずでしたので補足です^^
withはあってもなくてもいいのですが、bedclothesもついてるのでその方が分かりやすいかなと^^
webで調べると、ほとんどの和訳は、雪の山の情景になっていますが、雪が降り積もっていればdeep forest greenとは言わないでしょう。
greenと歌ってるのに、雪の上の雀の足跡ではおかしいですよね。
このことからもsnow-crestedは白い頭の茶色い雀、という意味で間違いないという気がします。
深い緑の森・・・牧歌的な描写ではなくて、これはジャングルなのでしょうね。
ちょっと言葉足らずでしたので補足です^^
withはあってもなくてもいいのですが、bedclothesもついてるのでその方が分かりやすいかなと^^
Posted by mizuki at 2008年12月29日 20:09
ふむふむ。
green があるから、
snow の訳は
「雪」ではなくて、
「雪のような」ということですね。
green があるから、
snow の訳は
「雪」ではなくて、
「雪のような」ということですね。
Posted by あいちゃ at 2008年12月29日 22:38