
2015年07月19日
出題編若干の修正

公開中の如月シリーズの第4弾、
『 小倉百人一首殺人事件 』
ですが、毎日多くの訪問者の方々がいらっしゃいます。
ありがとうございます^^
現在、出題編のみ公開しておりまして、
解決編の公開は9月になる予定です。
例のごとく、あたしは書いた小説を、
読み返しながら、文章で気に入らないのを
次々と直しちゃうわけですが、
今回の小説も例外ではなく、いろいろ
文章を修正しております。
その修正も、どうやら一段落ついた気がいたします。
(長い作品なので、結構大変でした)
7月12日の公開時から、修正した文章で、
少し内容的に大きな影響がありそうなものを、
以下に掲げることにします。
一つ目、
PDF縦書きファイルにした本文での28ページで、
壬生巡査部長がした発言で、
『ほとんど即死だったと思われます』
を
『ほとんど即死だったと思われます。意識があったとしても、
せいぜい一、二分が限度でしょうね』
と修正しました。
理由は、修正前のこの壬生巡査部長の発言を読んだ読者が、
吉野小夜が即死ということは、ダイイングメッセージを残す
ことができなかった、と決めつけてしまうのを怖れたからで、
彼女がダイイングメッセージを残せた可能性は十分に
考えられる、というふうに解釈してもらいたいためです。
作者の意図としては、自殺と他殺の両方の可能性が、
吉野小夜の事件ではあり得る、と取っていただきたいのです。
二つ目、
吉野小夜の学年を、最初は2年生だと本文中に
書いておりましたが、1年生にしておきたくなったので、
数か所の文章を、2年生から1年生に書き換えました。
この修正は、推理の体制に影響を与えないと思います。
なぜ、1年生にしたかったかというと、
彼女を2年生にしてしまうと、大会が行われた時期が
4月の新学期ということになってしまい、
(1年生がまだ部に所属していなくて、
大会に参加してこない時期となるから)
そうなると、青葉は3年生なので、
この小倉百人一首殺人事件が、
前作、宗谷本線秘境駅殺人事件、よりも前の出来事に
なってしまうのを、避けたかった、というわけです。
どっちでもいいのですが^^;
個人的には、宗谷本線の旅を夏にしてきた青葉が、
冬、または春の3月になって、この大会に望んでいる
イメージが、あたしの頭の中にあります。
というわけで、いろいろ修正して、
ご迷惑をおかけいたしておりますが、
どうか、あたたかい目で見逃してください^^;
さあさあ、みなさんの名推理、
お待ちしておりますよ~ !!
2015年07月12日
読者への挑戦

やりました。 ついに、
『小倉百人一首殺人事件』 の出題編
の公開が完了いたしました。
いやー><。 まずは一安心です。
今回は、あたしの作品の中で最も長いものになりまして、
(そりゃ、百人一首の歌を解説すれば、長くもなるわね^^;)
読み直すのも大変なので(自分でも大変なのね><)、
そこで・・・
解決編の公開は、9月まで伸ばすことに決めました。
ただでさえ、更新が遅いのに、
お叱りを受けてしまうことでありましょうが、
これを機に、じっくり、まったり、夏休みなどを利用して、
真相究明の知的ゲームを楽しんでいただければと、
思っています。
結構、なぞなぞはしっかりしていると思いますから、
(うーん、どうかな~?)
時間を取っていただいても、
後悔はさせません(ピシッと断言!)、と思います^^;
ただですね。
今回のなぞなぞは、かなりレベルが高いと思います。
ちと、難し過ぎるかもかも・・・。
でも、あっさりと解いちゃう人もいらっしゃることでしょうね。
ということで、皆さんの明敏な推理力に期待しております。
解答を思い付かれたら、
このブログの感想欄にでも書きこしてください。
それを見て、結果を変えちゃおうとか、
そんな姑息なことは決していたしません^^。
(あ、正解者に景品もありません^^;)
ただ、あたしは文章を読み返した時に、
助詞とか助動詞とか、気に入らないと、
次々と書き換えてしまう癖がありまして、
出題編の今日の文章が、明日には変更されていることも
あり得ますが、
肝心の推理に直結する書き換えに関しては、
もし、行うことがあれば、
当ブログで、書き換えを行ったと、書かせていただきます。
実際に、『白雪邸殺人事件』 のときには、
一人の登場人物のしゃべり言葉に、方言を混ぜるという
書き直しを、公開後に行いました。
(だって、その方が伏線がふえるじゃん^^)
ということで、同じようなことが起こりましたら、
そのように手続きを取らせていただきますね。
2015年05月30日
小倉百人一首殺人事件

新作ミステリー、
『 小倉百人一首殺人事件 』。
更新も順調で、第5章まで公開していますよ~。
ぜひぜひ、ご一読を^^。
そういえば、さきの5月27日は、
藤原定家が日記の『明月記』の中で、
小倉山荘に百首を納めた日であると記述されています。
だから、現代でも5月27日は
「小倉百人一首の日」に制定されているそうですよ。
ミニ知識でした~。
2015年05月17日
新作小説公開です!

皆さん、お待たせいたしました^^。
ついに、あたしの新作小説が公開されますよ~。
今回の小説は、如月恭助ミステリーシリーズの第4弾に当たり、
前々からブログでわめかせていただいている通り、
あたしのミステリー小説の中では、
前回の 『宗谷本線秘境駅殺人事件』 と並ぶ、
最高傑作になるであろう(?)自信作なんです^^。
タイトルは、 じゃーん!
『 小倉百人一首殺人事件 』
です!
そうです。あの百人一首が殺人事件に絡むミステリーなんです。
今日の午後六時に、第一章と第二章が公開されます。
これから数か月に渡ってゆっくり、まったりと更新していく予定です。
どうぞお楽しみに^^
2015年02月15日
如月恭助シリーズ6

自作小説の如月恭助シリーズを書く際のエピソードを紹介しています。
今回はシリーズ第3弾となる
『 宗谷本線秘境駅殺人事件 』
を書いている時のお話です。
この作品を書こうと思い立ったのは、
2回目の宗谷本線旅行から帰宅した時 ・・・・・・・。
(ちなみにあたしは秘境駅愛好家っす^^)
つーことは、旅行中には小説化しようなどとは
みじんも考えていなかったんですよね~。
だから、いざ書こうと思った時に、
もっと旅行中にしっかりメモを取っておけよー><。。
って、反省せざるを得ませんでした。
だって、肝心かなめの出だし文での、
旭川駅―― の内装の記述すら、書けねーよ@@。。
よく、おぼえとらんし・・・・・・><。
たしか茶色いイメージで、とても感じがよかったのですが、
あの茶色ってなんだったっけ?
エスカレーターがとにかく長かったイメージがあるけど、
本当に長かったのだろうか・・・・・・? などなど、
考えれば考えるほど、自信がなくなっていくんですね。
智東駅――、こいつも途中の話の目玉ですが、
とにかく、感動したはずなのですが、
智東駅があった場所付近はぜーんぶ山の中だったし、
ということは、森だったはずよね。
本当にそうだったのでしょうか? むむむ・・・・・・^^;
神路駅跡――。
あの旅行中の最大の感動を与えてくれた「S字カーブ」
でも、右に曲がるSだったっけ? 左だったっけ@@。。
なよろ1号。1両編成だったっけ、2両編成だったっけ?
車内アナウンス――。どんなんだったっけ^^;?
車輪の音、警笛の音、車両番号の文字、
その他小説の内容上極めて重要な事項があまた・・・。
でも、これらがすべて、名古屋のおうちの中で、
インターネットから調べられちゃったんですよー@@。
本当にすごいですね~ ^^。
ということで、ネットのおかげで困難を克服できた
あたしは、最初に思いついたメイントリックのみの
構想から、書き上げるまで時間はかかりましたが、
終わってみれば、自分でも納得の作品ができました。
そして今、あたしは次の作品の構想を練っております。
その作品の現時点での構想は、
やはり、メイントリックのみ・・・・・・^^;
でも、この次回作、上手く行けば、
宗谷本線秘境駅殺人事件に肩を並べる作品になる
可能性と手ごたえを感じているけふこの頃です。
かのヴァン・ダインがファイロ・ヴァンスシリーズで、
① ベンスン殺人事件
② カナリヤ殺人事件
と、立て続けに面白い作品を配信して、そして
③ グリーン家殺人事件
という、これまで世界中の誰もが書いたことのない、
『館』ミステリーの最高傑作を発表するわけですが、
これ以上の作品はあり得ないだろうと思っている
読者の目の前に提供された第4作目が、
④ 僧正殺人事件
ということで、現在では『グリーン家』と『僧正』が
彼の2大代表傑作作品と評価されています。
ヴァン・ダインとあたしでは、レベルが違いますが、
なんか、今回の次回作は、あたし的には
『僧正殺人事件』になってくれそうな予感があるのです!
公開はいつになるのか(無限に先かも^^;)
わかりませんが、頑張って挑戦します。次回作に^^
2015年02月07日
如月恭助シリーズ5

自作ミステリー小説を書いている際のこぼれ話を紹介しています。
さて、如月恭助シリーズの第3弾が、
『 宗谷本線秘境駅殺人事件 』 ということですが、
おかげさまで、この小説は今のところ、
毎日たくさんの方々に訪問していただき、
読んでいただけているみたいなんです。
(ありがとうございます><。。)
あたしの作品の中では、『小説・人狼ゲーム』についで、
多くの訪問者に支えられている作品となっております^^
そもそも、この小説を書こうと思ったきっかけなんですが、
2回目の宗谷本線の旅行を(目的は秘境駅^^;)終えて、
北海道から帰ってきたあたしは、
この感動を他の人にも知ってもらいたい@@!、という
個人的な願望に、突然さいなまれまして、
それではブログで紹介しようと、まずは思い立ったのですが、
あたしのブログってマイナーでパワーがないから^^;
せっかく紹介しても多くの方にメッセージは伝わらない><。
では、他に配信手段はないかと考えたところ、
面白い小説にすることができれば、ブログよりは多くの方に、
メッセージを伝えられるのではとばかりに、
小説化することを思い付いたわけです。
さて、それでは宗谷本線の秘境駅を紹介する目的の、
面白い小説って・・・・・・? (そんなんあるかしら^^;?)
まあ、あたしに書けそうなのは、どう考えても、
純文学じゃなくてミステリーですよね(これしかないのよ~)
というわけで、宗谷本線を舞台にしたミステリーを書きましょう!
さてさて、ミステリーにするならメイントリックどうするのよ?
うーんとね、そうだ! このトリックしかないわ!
と思い付いたのが、この小説で用いたメイントリックです。
結構、簡単に思い付いたんですよ~。(あたしってば、天才かも)
でも、ちとしょぼくない?(いつものことなのね~^^;)
いいのよ。いくらメイントリックがしょぼくても、
ストーリーでカバーをすれば(いつになく強気!)。
それに今回のあたしの目的は、
ミステリーであっといわせることじゃなくて、
秘境駅紹介であっといわせることなんだから!
と、いつになく前向きに問題点をとらえて、
この小説を書こうという意欲につなげることができました。
だから当初から、メイントリックを思い付いただけなのに、
今回の小説は、しっかり書き上げることができれば、
間違いなくあたしの代表作になるわ!
という根拠のない確信が、なんとなくありました。
(でも、鉄道ミステリーといえば、
西村 京太郎さんや内田康夫さんをはじめとする
数多くの作家の方々が見えることだし、もしかしたら
トリックも出尽くしているのかもしれませんが、
でも、でも、でも、、、
秘境駅をこてこてに紹介しながらのミステリーって、
絶対に他にはないでしょう)
秘境駅めぐりをする主人公は、探偵役の恭助君よりも、
ヒロイン青葉ちゃんの方が適任のように思われます。
そうだ。これを機会に、
青葉ちゃんのキャラを確立しちゃいましょう、
と思い付き、ますますやる気が湧いてきたのです。
というわけで、書くはじめる前から、書き上げたいという
情熱に駆られた、あたしとしてはめずらしい作品である
宗谷本線秘境駅殺人事件なんですが、
果たしてこのあとどのような困難があったのでしょうか?
続きは次回に。
2015年01月31日
如月恭助シリーズ4

如月恭助君が活躍するシリーズを紹介しています。
終わってみれば彼のキャラが確立していたシリーズ第2弾の、
『 白雪邸殺人事件 』
を書く際に起こったエピソードを、今回は紹介します。
まず真っ先に困ったのが、
メイントリックが見取り図に依存すること、です。
⇒ 見取り図1階、 見取り図2階
本文でも、部屋の位置関係は一生懸命説明していますが、
やはり、図に勝るインパクトはなし。
でも、この図が公開サイト上では、実は表示が難しいのです。
だから、読者に図がすんなり提示できなくて、
何とかならないかな、と今でも悩んでいます。
困ったことはほかにもいろいろあります。
話の中で、
オフ会は長期休みが取りやすい夏がいいと思い、
季節は夏に設定します。 さらに、
小トリックで、林檎を使おうと思ったわけですが、
・・・・・・
夏に林檎ってあるの? ^^;
これはまじで困ったんですが、
ネットを調べたら冷凍保存した林檎を
夏に出荷している業者があるとのこと。
苦しいけど、これに頼るしかありませんんね^^;
恭助君が卒業した架空の『東洋学園』は、
地元の方なら、ああ、あの名門私立高校ね、と
すぐにモデル校がお分かりかと思いますが、
そのことが、あとから、問題が生じます。
いったい何が問題に・・・・・・・?
実は、その私立高校は男子校なんです。
そして、シリーズ第1弾の白銀の密室で、
瑠璃垣青葉と如月恭助は、
同じ高校に通っている設定だから、
女の子の青葉が東洋学園に通っていることに
なってしまいます。あららら@o@!
まあ、所詮は架空の学園なので、
細かいことは無視することにしましょう^^;
そして、出題編と解決編の途中に
読者への挑戦状を入れるわけですが、
それを入れた後で・・・・・・、
クリンのしゃべりかたを関西弁にすると
伏線が一つ増えて、味わい深くなるわ!、と
あとから閃いて、クリンの会話文を全部
あとになってから修正しちゃいました。あららら^^
登場人物のモネが、翌朝の7時に取った行動は、
別解封じのための苦し紛れの記述となっています。
しかも、読者への挑戦のあとの記述です。
・・・・・・
でもこれは仕方ないんよね><。
さすがに読者への挑戦の前には書けませんよね。
そして、なによりこいつが一番パニくったのですが、
(この先はネタバレになります)
第1の事件で、犯人?の逃走経路が、
・・・・・・・
よく見ると複数あるじゃん? @@
なんで、なんで。
当初の計画ではそんなはずじゃなかったのに^^;
・・・・・・
と、すでにあたしはパニくっています。
仕方ないので、片方の経路を封鎖します。
それがエレベーターが2階に到着すると
必ずポーンと音を出すものであったという、
いかにも苦しい設定だったわけです。
これはさすがに、今考えても苦しいわ><。
しかも、この苦し紛れの応急措置も、
よく考えてみれば処置になっていないのです。
だって、エレベーターが使えなくても、
東の非常口が使えますものね^^;
なんでこんなことになったんじゃあ><
・・・・・・
答え、密室部屋をシド達が破壊している時に、
1階の大広間に誰もいなかったのが、あたしの誤算。
当初の計算では、シド達が2階にいる時に、
誰かが一階に残っていて、大広間にいる予定でした。
そうすれば、犯人?は1階の大広間の前を通れないわけで、
だからこそ、大広間の扉は常に開いている訳で、
話の途中にシドが扉の前を通行する二階堂老人を
確認することで、後の伏線になるわけであって、
いったいなんで計算が狂ったのよ~><。
それは、1階にいるべき人間の、ポチ君またはココさんの
両名をその肝心の時刻に2階に上げてしまったからです。
どーして、そんなことしたんよ?
・・・・・・
まずポチ君ですが、探偵役に昇格したし、
よく考えてみれば、シド氏一人の目撃者では、
密室現場の確認もいいかげんになってしまいそうなので、
急きょポチ君をシド達とともに2階に上げることに
してしまったんです@@。。
さらに、ココさんですが、
そのまま大広間にいてくれればよかったんですが、
この人を眠り薬で眠らせると、
偽の犯人候補にできるじゃない(オーグッドアイディア^^)
と、閃いて?しまったのでごぜえます><。。
・・・・・・
ということで、欲を出したばっかりに、
肝心のトリックが効果薄になっているのに、
どう修正していいのかパニくったあたし、
というのが真相です。ちゃんちゃん。
それ以外の不満は、ポチ君の推理の前座として出てもらった
シド氏の間違いの迷推理が、もう少しましにできなかったかな
と悔やんでいます。あの推理ででしゃばられたら、
ポチ君じゃなくても、みんなこけてしまいますよね^^;
でも気に入っていることもたくさんあるんですよ。
まずたくさんの伏線を仕込めたこと。
解決編の出だしに書いた「シドのメモ」は
けっこう効果的だったのではと思うし、
第2章でシドが発見したアイテムは
あたし的には、お気に入りのトリックです。
それから、犯行現場に香を炊いたトリックは
最高に気に入っています。
解決編のポチ君の推理もよく書けたと思うし、
なによりも推理編の5章が、それぞれの章の終わりで、
衝撃が走るような記述にできたことが、
とても満足しています。
最後の一文のオチも、実はお気に入りなんです^^
ということで、うまくいったり失敗したりと、
浮き沈みの激しい作品でいたが、
まあまあ上出来ねと、結果的には大満足です。
2015年01月24日
如月恭助シリーズ3

あたしが書いた自作小説のミステリーシリーズである、
如月恭助シリーズのプチエピソードを紹介しています。
今回は、第2作目の
『 白雪邸殺人事件 』 です。
絶海の孤島に集められた7人の間で起こった
不可解な殺人事件。
招待主は定刻になっても姿を見せず、
集まった人物はいずれもひとくせありそうです。
これって、有名なクリスティの
『そして誰もいなくなった』 そのままじゃん!
そうなんですよねえ。
招待客が10人から7人に縮小されているだけです^^;
インディアン人形の代わりに、
7人の小人の陶器人形が用意されています。
それから、殺人事件が発生。
殺されたのは若い医者で、
殺人現場はぶ厚い扉で閉ざされた密室です。
そして、さらにその密室の中には
もう一人の人物が入っていました。
その人物は、殺された医者とテーブルを向かい合って
話をしていたのですが、
突然異様な眠気に襲われたと、
あとになってから証言します。
そして、目が覚めたら、現場に人が大勢いて、
(頑丈な扉は壊されています)
そして、青年医師は殺されていたのです。
密室は完璧ですから、
必然的に、部屋の中で眠らされたと証言する
人物が犯人でなければなりません。
あれ、これって……?
そうです。かの有名なカーター・ディクスンの
『ユダの窓』 といっしょじゃん^^;
ということで、大御所二人の最高傑作の
シチュエーションをまねして作った作品です。
(もちろん、結末は同じではないですよ。念のため)
さあ、ここからは、あたしの創作のストーリーですが、
まず、集まった人物は、
オンラインRPGのプレーヤーで、
仲良しギルドのメンバーです。
ギルドマスターの美人女性の提案で、
お互いに顔を見ず知らずのメンバーが
一同に会して、パーティーを催そうと、
メンバー全員に、招待状が届きます。
呼び出された場所は絶海の孤島にある
不気味なお屋敷、白雪邸。
そして、そこで起こる不可解な連続殺人事件。
この作品はいまでこそ如月恭助シリーズに
なっていますが、実は最初の予定では
恭助君は登場させるつもりはありませんでした。
密室トリックだけは、最初から決めていて、
さあ、犯人は誰にしましょうか? って感じで
小説を書き始めているのが真相なんです^^;
そんな中、犯人候補の一人が、
ちょっとこの人を犯人にしても面白くないよね、
ということで、その人を犯人にするのは
やめたのですが、じゃあ、この人を探偵にしましょう。
だったら、如月恭助君にしても問題ないよね。
とばかりに、急きょその人物を
如月恭助君にしちゃいました。
結果、何が起こったかというと、
その人物のキャラクターが、
そく、恭助君のキャラとなってしまったのです。
結構、個性的だったので、恭助君のキャラが、
ついにそのように決定してしまったのです。
第1作目の『白銀の密室』では、キャラが薄かったので
これって、結構重要な事件だったわけですね^^;
こうして、如月恭助という人物像が、色濃くなったのですが、
あたし的には、このキャラで良かったと思っています。
次作、『宗谷本線秘境駅殺人事件』では、
恭助君が登場する解決編になると、
書くスピードがアップしたんですね。
あのキャラって、結構、書きやすいんです^^
恭助君のキャラが確定した記念すべき作品
『白雪邸殺人事件』 ですが、
どんなエピソードがこの他にあったんでしょうか。
また、次回の記事で報告します。
2015年01月17日
如月恭助シリーズ2

如月恭助シリーズの記念すべき第1弾は、
『 白銀の密室 』 です。
この小説は、推理小説に詳しい方はすぐお分かりと思いますが、
ある有名な推理小説の殺害状況を拝借させてもらっています。
その小説は、カーター・ディクスン(ディクスン・カー)の
『白い僧院の殺人』 です。
これは、いわずとしれた不可能犯罪の巨匠の珠玉の傑作で、
もちろんおそれ多いことはわかっていましたが、
そのシチュエーションを使うことで、読者の興味も引けるかなと
思って、書き上げたのが、白銀の密室です。
この形式で第1作目を書いたので、このあとの
『白雪邸殺人事件』 や 『宗谷本線秘境駅殺人事件』 でも、
有名な古典作品の殺害状況を拝借して、書いてみました。
これも、推理マニアの方にはすぐお分かりのことと思いますが、
カーター・ディクスンの 『ユダの窓』 と、
アガサ・クリスティの 『オリエント急行殺人事件』 ですね。
さて、白銀の密室に戻りますが、
あたしが気に入っている点が、
最後の解決編で、青葉と恭助のやり取りが、
思った以上に迫力ある描写ができたな、ということです。
もちろん、某有名な作品の裏解があってのおかげなんですが、
実はここで想定外の問題が生じました。
というのは、その裏解が、出題編の記述だけでは
否定できなくなっていることです。(ええっ?、@@)
裏解は、空になったバックについて何も説明はできませんが、
それ以外には、出題編の記述だけでは、何も矛盾しておらず、
さあ、どうやって裏解を排除したらよいのか、悩みました。
結局、取った手段は、解決編で裏解を否定する情報を
紛れ込ませて、ごまかす^^; 方法です。
もう、推理にたけた方は気づかれていると思いますが、
白銀の密室の解決編で、恭助が青葉に、情報を後出しで
提供したことを問い詰められるシーンがあります。
あれは、あたしの苦し紛れの結果なんです。
でも、出題編にそれを書き込むわけにはいきませんでした。
というのも、その情報を提供すると、
推理の可能性の領域が一気に激減してしまい、
なんの推理にもならない^^;
という結果になってしまうからです。(ごめんなさい><)
もうひとつの不満は、前回の記事にも書きましたが、
主役の青葉と恭助の人物描写が、ともに不十分であったこと。
まあ、力不足ということで、こればかりは仕方ありません。
ということで、やや不満が残る 『白銀の密室』 ですが、
初めてトライした推理小説としては、
あたし的には十分に満足な作品です。
まだ、読んでいない方は、ぜひご一読を……^^。
2015年01月14日
如月恭助シリーズ1

今回の 『宗谷本線秘境駅殺人事件』 が第3弾となり、
いよいよシリーズとして安定してきた感のある
如月恭助シリーズについて、こぼれ話を書こうと思います。
これはミステリーシリーズとして、書き始めたものですが、
最初は、そろそろミステリーを書かなきゃね、って感じで、
いまひとつ乗りが悪かったように覚えています。
とにかく最初の作品である 『白銀の密室』 を書くにあたり、
探偵をどうゆう人物にしようかで、当然のごとく悩みます。
最初は美少女を探偵にしようということで、
瑠璃垣青葉ちゃんを考えました。
まずは、名前からということで、
ネットの苗字辞典を検索して、
なにかかっこいい名前はと探していると、
「瑠璃垣(るりがき)」が見つかり、
ああ、響きもいいし、これいいかも……。
瑠璃垣なので、名前はすぐに「青葉」が浮かびました。
「瑠璃垣青葉」 バランスもよく響きもいいし、
探偵は決まりー! と話は進むのですが、
「白銀の密室」は、まず書く前に、
メイントリックを決めてから、書き始めました。
いわゆる、密室トリックですね。
やっぱり、最初のミステリーは、密室で書きたいよね^^
でも、この密室トリック、正直言って、並でちゃちいですよね^^;
これじゃあ、しょぼすぎるわ(どうしましょ><。)
かといって、気の利いたトリックも浮かばんし……。
小説家になろう、などで
他のみなさんが公開されているミステリーだと
すごいトリックが目白押し。
こんな中では、埋もれてしまひますよね~。
でも、あたしがそんな気の利いたトリックが閃くわけもなく、
それに、尊敬する作家のクリスティも、とあるあとがきで
独創的なトリック創作の面では、
クリスティは、後輩のカーやクイーンに引けを取っているが、
トリックの複合と文章の筆力で、
他の作家にはまねできない、独創的な作品を書いている。
と評価されているのを見て、
そうよ。あたしの生きる道はここだわ!
と、トリックがちゃちくても、文章をなんとかして、
面白くすれば、なんとかなるんじゃない?
と、今思うと、ずいぶん怖いもの知らずで書き上げたのが、
「白銀の密室」です。
メイントリックを生かすためには、
被害者である美原詩織という人物像を
きちんと書かなければなりません。
ところが、困ったことに、
美原詩織と瑠璃垣青葉のキャラが、
(当然ですが、どちらも美人なので)
かぶっちゃうんですよね~><。
気がつくと、美原詩織の人物像を必死で書いている内に、
瑠璃垣青葉の性格が、漠然となっていました。
さあ、なんとかしなきゃ、って感じですが、
あたしの筆力ではどうにもできない><。
さあ、困った^^;
かくなるうえは、瑠璃垣青葉には探偵を降りてもらって、
別な人物を創作しなければいけない。
それじゃあ、探偵は男の子よね。
さりげなく、事件に巻き込まれるために、
青葉は詩織と親戚関係に、
そして、探偵の男の子は、青葉のBFにしましょう、
と、ここまではすんなり決まります。
ああ、それから、男の子を警官の息子にしておけば、
さらに事件に巻き込まれやすくできるし、
そうしましょう、そうしましょう。
(尊敬すべきエラリークイーン氏を見習って^^)
じゃあ、男の子の名前はどうしましょう?
またもや、人名事典を検索。
適当に、「如月(きさらぎ)」……。
まあ、可もなく不可もなくって感じかな?
じゃあ、名前は?
色々、考えたあげく、
「恭助(きょうすけ)」、
響きはまあまあ? 名前はちょっとありふれているかな?
でもまあ、イニシャルも K. K. でいい感じだし、
まあ、だめならだめで、別なシリーズにすればいいし、
なんて、気楽に名前は決まっちゃいました。
でも、あとで……、
「如月 恭助」 って、
書いている時には気がつかなかったけれど、
尊敬すべき、かの有名なあのお方、
「金田一 耕介」 大先生とよく似た名前になっています^^;
といって、今さら書き直せないしー><、
あたしとしては、それが今でも、このシリーズの心残りなんですね。
でも、頭の中に人命が無意識に入り込んでるって
あたしの場合はよくあるみたいで、
たとえば、今回の「宗谷本線秘境駅殺人事件」の
登場人物のひとりである、「又村直樹」さんも、
非常によく似たお名前の芸能人がいらっしゃいました。
(ごめんなさい、ちっとも気がつきませんでした)
でも、いまさら修正不能なんですよね~><。
こんな感じで、いくらでもネタがありそうな、
如月恭助シリーズ裏話。
少しずつ、紹介していきますね。